Interior cell

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Interior cell

partition unit  -アルゴリズムを用いたプロダクトマテリアルのデザイン-

 

現在、デジタルファブリケーション技術の普及によって、今までのように道具そのものを輸送・販売するだけではなくデータだけを送り、その場で道具を出力できる世界が現実になりつつある。また、ライフスタイルによって個人差が大きくなるインテリアの領域においてはさらに需要は高まるのではないかと考えた。

そこで、自然界にあるアルゴリズムヒントに形をつくるモジュールをデザインし、システムとして提案する。これにより、空間の中で同じ造形言語を持ちつつも、ユーザーの好みや使用シーンに合わせて多様に変化するプロダクトが可能となる。特にアルゴリズミック・デザインの特徴とも言えるパターンの密度の変化とそれが生む効果について研究を重ね、最終成果物としてはレーザーカット加工を用いた樹脂板により構成されるパーテーションユニットを制作した。

パターンの密度によって視界が変化し、姿勢や行為によって空間の境の認識が切り替わる。空間の境をパラメトリックに操作することで、人間の空間認知への理解へも繋がると考えている。

 

 

 

 

 

make

interface

アプリケーションでサイズ・3D形状などを設定 クラウド上のアプリケーションで、作りたい形や線の密度、サイズ、素材などの情報を入力します。形の設定、作り方の設定、出力の設定の3つのステップに単純化することで、手軽に取り組めるようにデザインしています。

 

 

 

 

 

grass

 

grasshopperによる形状のコントロール

 

ソフト上でサイズや密度,全体の3d形状などのパラメーターをユーザーが操作し、アウトプットするオープンソースのプロダクトを考えています。ジョイントのユニットもレーザーカットで出来る形状にすることで、ソフトで変化する多様な形状にも一つの制作方法で行えるようデザインしました。また、樹脂板の特性を活かすことで、平面の材料から滑らかな三次曲面を作り出すことが可能になっています。

 

 

 

 

 

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茶室をつくってみる -小空間への応用-

 

最小のコミニュケーション空間とも言える茶室空間での応用にトライすることは、視界の変化による境界の認識をパラメトリックにデザインすることへの足がかりになると考えました。正座した時の目線の位置にメッシュの密度を高めるなど、線の密度に変化を持たせることで空間の中の人の動きによって境界の感じ方が変化します。

また、日本人の自然観と空間の”境”の認識には深い関係性があるのではないかと考えました。古くから茶室の室内や道具には自然のモチーフがあしらわれ、人々は自然の美しさに思いを馳せています。また、花器に花を生けて季節の美しさを観賞したりしました。そしてその外の空間には、縁が設けられています。

縁という言葉は、「ふち」とも読み周囲を区切る境界を意味し、一方で「えん」とも読みつながる意味も含まれているそうです。なんと縁は”区切る”と同時に自然と”つなぐ”役割も果しているとも言えるのです。自然を構成する種とも言えるコードを用いて境界を作ることは、人と自然との融合をテーマとた茶室の極限の形でもあり、現代の手法を用いた新しい解釈になるのではないかと考えました。